製品の質を左右する“精密板金加工”について知ろう
試作品製作を発注すると、製作にまつわるさまざまな専門用語を耳にするようになるでしょう。しかし、製造業に携わっていない方の場合、「それってどういう意味なの?」と首を傾げてしまう用語もあるかもしれません。
専門用語を知ることは、試作品製作に必要なステップを深く理解することにもつながります。そこで今回は、試作品製作の際“よく聞く”言葉のひとつである、「精密板金加工」について解説します。
精密板金加工って何?
精密板金加工とは、厚さ0.1mm~3mm程度の薄い金属板を加工して、電子機器や通信機器、半導体製造機器、自動車などの筐体、部品を製造することです。複雑で精密な製品を製造する場合がほとんどなので、非常に精度の高い技術が必要で、寸法公差(図面の寸法に対して許される誤差の範囲)は0.1mmや0.2mmのレベル。パンチングによる抜き加工では寸法公差は0.05mm以下になります。
また、精密板金加工で使用する材料には、アルミや銅、真鍮なども含まれています。これらは鉄やステンレスに比べて「柔らかい」「変形しやすい」「熱伝導率が高い」という特徴があります。そのため、レーザー加工・溶接がしにくく、加工難度も高いとされているのです。
精密板金加工が試作品製作に必要な理由
前述のように、精密板金加工には高い技術が不可欠です。そのため、精密板金加工に対応できない工場も珍しくありません。「そんなに手間がかかるなら、精密板金加工以外の手段を使えばいいのでは?」と思う方もいるでしょう。しかし試作品製作の場合、精密板金加工が製品の質を大きく左右するのです。
まず、精密板金加工では通常のプレス板金とは異なり、高額な専用金型を使いません。代わりに凡庸金型を使用することで、イニシャルコストを抑えることが可能です。専用金型を使わないことは、短納期の実現や、多くの種類を少量~中量製造できるというメリットにもつながります。
また、精密板金加工は切断・穴あけ・曲げ・溶接などさまざまな加工方法を用います。多様な加工への対応力は、精密な製品製造の実現に大きく寄与していると言えるでしょう。
精密板金加工が試作品に適している理由 |
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試作品製作において精密板金加工は非常に重要な技術と言えます。その一方で、高い技術を要するため対応できる工場は限られているのが現状です。また、作業者の技術力によっては満足のいく仕上がりにならない可能性もあるのも、留意しておくポイントでしょう。
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