試作品製作会社を選ぶポイント
試作品製作を発注するにあたり、どの会社に依頼するのがベストかを悩んでいる担当者は多いでしょう。その際、重視するのは「コスト」「納期」「技術力」などではないでしょうか。
しかし、製作会社のホームページや口コミを見ると、どの会社も「コスト」「納期」「技術力」には自信があると強調しているため、結局どの会社が一番いいのかわからない――となるケースも少なくありません。
ここでは、信頼できる試作品製作会社を選ぶ際に、少し注意して見ていただきたいポイントを紹介します。他とは違う、キラリと光る会社を見つける参考にしてください。
試作品製作会社の選び方
試作品製作会社を選ぶ際には、「デザイン、設計、製造までの生産活動が並行して行われているか」に注目するものひとつの方法です。これには、製作が効率的に行えて、早い納期に対応できるというメリットがあります。しかし、それ以上に「製造工程が一本化されることで各担当者の連携が取りやすく、ミスのない製作が可能になる」という利点もあるのです。
また、社内にどのようなセクションが配置されているかも注目です。たとえばモデル試作、設計試作、精密鈑金、金型、樹脂・金属加工、品質管理などを受け持つセクションがあれば、それだけ多岐にわたる要望の実現が可能になります。
まだ製作会社を選ぶ段階にいる場合は、「生産活動の工程」や「配置されているセクション」「その中でスタッフがどう連携しているか」について担当者に聞いてみるのもおすすめです。
重要なのは「ほしい!」を実現する人材力
「生産活動の工程」の他に注目していただきたいのは、その製作会社の“人材力”です。
と言うのも、試作品製作の現場では高い“再現度”が求められることが多く、技術だけでは対処できない点をスタッフの力でカバーするという場面が、他の製造業以上に多いからです。
以下では、アートウインズの試作品製作現場で実際にあった事例を紹介します。
LEDをプログラム 炊飯器で理想の液晶パネルを再現
炊飯器の試作品を製作した際、お客様から「製品の形状だけではなく液晶パネルがLEDで光るところまで再現してほしい」という依頼をいただきました。
普段の試作品製作では、液晶パネルまで再現することは多くありません。そのため、この部分だけ外注を選択する可能性がありました。そうなると、コストはもちろん時間もかかってしまいます。しかし、アートウインズ社内に電気回路を組める社員がいたため、LEDまでプログラムして液晶パネルの光を再現することに成功しました。
このように、人材力豊富な製作会社だと、社員が専門外の知識についても詳しいというケースがあります。その場合、「これはちょっと難しいかな……」という希望も叶えられる可能性が高いので、試作品製作時の大きなアドバンテージと言えるでしょう。
飯ごうの“炊き具合”を実際に調理して確認
人材力が生きるのは、メカニックな部分だけではありません。アートウインズでは、お米の硬さが偏らないよう工夫された飯ごうの試作品を製作する際、実際にお米を炊くことからスタート。硬さ・味のレポートも作成し、メーカーの開発者と同じ熱意で挑みました。
試作品製作において「料理をつくる」という手順は、必ず踏むものではありません。しかし、お客様の「ほしい!」に応えるためであれば、アートウインズはさまざまな作業にチャレンジしていきます。
社員一人ひとりの熱意が精巧な試作品を生み出す
試作品製作には、「コスト」「納期」「技術力」などの他に、効率的な生産工程、お客様のニーズに応える人材力などが重要になってきます。
特にアートウインズは、熱意を持って試作品製作に携わる社員が多い会社です。お客様の「ほしい!」を叶える当社は、フットワークの軽さや特急の仕事を業種問わずこなせる点も特長です。試作品製作についてなら、アートウインズに何でもご相談ください。