コロナ禍で問う“試作品製作の意義”
試作品製作は、まだ世に出ていない製品を扱う仕事。そのため、試作品を見れば「時代が何を求めているか」をリアルタイムで知ることができます。それは、コロナ禍の状況下においても同じです。
今回は、アートウインズが実際に受注した試作品注文を紹介しながら、時代のニーズや試作品製作の意義について解説していきます。
コロナ禍ならではの試作品注文
現在多くの方が関心を持っているのは「新型コロナウイルス感染症」の問題ではないでしょうか。道行く人が皆マスクをし、街にはコロナ禍以前は想像できなかった景色が広がっています。
こうした変化は、試作品製作の世界も例外ではありません。以下では、実際にアートウインズが受注した、“コロナ禍ならでは”の試作品を紹介します。
セキュリティゲート
コロナ禍で需要が増えている設備のひとつが、体温検知や顔認証などができるセキュリティゲートです。オフィスや学校、交通機関など人が集まる場所に設置すれば、大勢の検温を瞬時に行うことができます。
通常の検温では、「体温計を使う際に接触する危険がある」「一人ひとりの検温に時間がかかる」という問題がありました。しかし、ゲートを通るだけなら非接触での検温が可能に。さらにマスクをしたままの顔認証に対応したゲートであれば、入館記録を正確に残すこともできるのです。
アートウインズでは、空港やイベント会場などで設置されるセキュリティゲートの試作品を製作。人流をコントロールするうえで重要なゲート部分を製作しました。コロナ禍以前の依頼はあまり多くありませんでしたが、今後こうした大型設備の試作品製作は増えていくものと考えられます。
医療用ロボット
医療用ロボットは、コロナ禍以前でも高い需要がありました。少子高齢化が進む中、医療・介護の現場には「人手不足」「身体的な負担が大きい」といった問題があり、医療用ロボットは現場で働く人々のサポート役として大いに活躍してきたのです。
そんな医療用ロボットは、コロナ禍の昨今も注目を集めています。なぜなら新型コロナウイルスには病院内で感染することが多く、医療スタッフの方が感染する危険性が非常に高いからです。すでに海外では、患者に食事や薬を運ぶためにロボットが使用されたり、紫外線を使って室内を殺菌する自律移動ロボットが導入されたりしています。
日本の病院や宿泊療養施設でも、医療用ロボットの導入は進んでいます。部屋の清掃や検体の採取・分析などの他、最近ではロボットを使った無人PCR検査サービスの実現も近づいています。
介護や医療の現場で活躍し、医療従事者の皆さんを支えてきた医療用ロボット。アートウインズでは、医療行為をサポートするロボットに内蔵されるパーツも製作してきました。試作品の製作は、必要とされるツールをいち早く世に出すためのサポートでもあります。アートウインズの製作したパーツが、医療用ロボットの開発の一助となり、医療従事者の力になればと思っています。
“柔軟な対応”を今まで以上に求められる時代
ここで紹介したセキュリティゲートや医療用ロボットの中には、コロナ禍以前では求められなかった要素もあります。そのため、お客様のニーズに応え社会に役立つ製品を生み出すためには、今まで以上に柔軟な対応が求められると言えるでしょう。
アートウインズの社員は、高い技術力だけでなく製作への熱意も十分あります。普段やらないような作業も、お客様のニーズに応えるためならばどんどん挑戦します。さまざまなニーズが浮かび上がってくる今の時代だからこそ、柔軟な対応をすることが新しい製品の開発に役立つのではないでしょうか。
時代の一端を担う試作品製作はアートウインズに!
アートウインズではこれまでもさまざまな試作品を製作してきました。お客様からの要望に熱心に耳を傾けることをモットーに、一見難しそうな注文もお受けしています。また、試作品の細かい要望についてはヒアリングシートを使用。お客様の「かゆい所に手が届く」製作を可能にしています。
アートウインズは、今のような時代だからこそ、製品開発を後押しする試作品製作が必要だと考えています。時代の一端を担う試作品製作は、アートウインズにぜひお任せください!