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“世界で初めてのひとつ”を守る情報漏洩対策

“世界で初めてのひとつ”を守る情報漏洩対策

試作品の製作を依頼するにあたり、情報漏洩を心配している方は多いのではないでしょうか。試作品は、新製品の研究成果や情報、アイデアがぎっしり詰まった大切な財産です。それを製作会社に共有することに一抹の不安を抱いたとしても、何らおかしなことではないでしょう。

ここでは、お客様からお預かりした大切な試作品情報を、製作会社がどのように扱っているかを紹介します。試作品製作を検討している方は、ぜひご一読ください。

試作における守秘義務について

結論から言うと、多くの試作品製作会社はお客様からデータをお預かりするにあたり「機密保持契約書(NDA)」を結んでいます。

機密保持契約書の詳細については後述しますが、これを締結することなく自社情報を他社に渡すのはおすすめできません。なぜなら、情報を得た会社は機密情報を漏らしてもペナルティを課せられることはないからです。最悪の場合、自社で蓄積したノウハウをライバル企業に漏らされる恐れもあります。

そうならないためにも、他社に自社情報を渡す際は「機密保持契約書を締結する必要がある」と覚えておくとよいでしょう。以下では、そんな機密保持契約書の詳細について触れていきます。

「機密保持契約書(NDA)」とは?

「機密保持契約書(Non-Disclosure Agreement)」とは、自社の機密情報を他社に提供する際、それを漏洩されたり不正利用されたりすることを防ぐために締結する契約のことです。一般的には、自社の情報を提供する前に締結し、機密情報の定義を明確化します。

機密保持契約書の締結には、以下のようなメリットがあります。

・メリット1:目的以外の使用を制限できる

機密保持契約書を結んでいない場合、渡した情報を他社に流されたとしてもペナルティは発生しません。

試作品製作をお願いした会社が、大切なデータを他社に流していた――残念ながら、こうしたトラブルはないとは言い切れません。最悪のケースに発展すると、ライバル会社に情報や技術が流出し、類似製品を先に発表されてしまう可能性もゼロではないのです。

しかし、機密保持契約書を結んでおけば、目的以外の情報の使用を制限することができます。さらに、万が一情報を漏らされてしまった場合でも、契約違反に基づき損害賠償を請求できるのです。

・メリット2:機密漏洩後も特許を取得できる

特許を取得する際には、対象の技術や発明が「公知」ではないことが条件になります。公知とは、「公に知られている」ことを意味します。

しかし、機密保持契約書を締結しないまま情報を他社に渡すと、その情報や技術は「公知」として捉えられ、特許を取得できなくなる可能性があるのです。

自社で積み上げてきた技術なのに、特許を取得できない――そういった事態は避けたいもの。機密保持契約書を結んでいれば、情報が洩れ、なおかつ多くの人がその情報を知っている「公知」の状態になっても、特許を取得できる可能性があります。

・メリット3:不正競争を防止できる

自社の技術や発明が他社に漏れてしまった場合、一番怖いのは似た製品を第三者企業に作られてしまうことです。しかし、漏れてしまった情報が不正競争防止法における「営業秘密」である場合、差し止め請求や損害賠償の請求が可能になります。

では、どんな情報が「営業秘密」と判断されるのでしょうか?

この判断をするとき重要になるのが、機密保持契約書です。契約書を締結する際、どの情報を“秘密”としたいか決めておけば、万が一不正利用された場合もそれが「営業秘密」であると主張できる可能性があるのです。

情報漏洩に対する取り組み

“世界で初めてのひとつ”を守る情報漏洩対策

多くの試作品製作会社では、試作品1個から機密保持契約を締結し、お客様の信頼に応えるよう努めています。さらに契約以外にも、お客様の大切な情報を漏洩させないための管理を徹底しています。

指紋認証システムで部外者の侵入を防ぐ

機密情報に触れる人数が制限されれば、それだけ情報漏洩のリスクは低くなります。そのため、工場に指紋認証システムを導入し部外者の侵入を極力防ぐという対策も、多くの工場で行われています。

また、防犯カメラを設置して工場内に出入りする社員を把握し、部外者が侵入した場合はいち早くチェックできる体制を整えている会社も少なくありません。カメラで撮影しておけば、万が一情報漏洩が起きてしまった場合も迅速に対応し、被害を最小限に抑えることが期待できます。

3Dデータを暗号化

考えたくないことではありますが、情報漏洩の原因には「機密情報の持ち出し」や「メールの誤送信」など、人為的なものから単純なミスまで、さまざまなものがあります。

情報を第三者に渡してしまうという最悪のケースを避けるため、試作品製作会社によってはお客様からお預かりした3Dデータを暗号化。情報の取り扱いにおける“万が一”に備えて万全を期しています。

“世界で初めてのひとつ”はアートウインズに安心してお任せください

製作会社の中には、残念ながら情報の取り扱いを疎かにしている会社もあります。しかし、多くの場合、機密保持契約書を締結したり、情報を外に持ち出さないようさまざまな対策をしたりと、情報に対して高いリテラシーを持っています。

アートウインズも、お客様の情報としっかり向き合う製作会社のひとつです。試作品製作を通し、“世界で初めてのひとつ”を生み出すため、一つひとつの作業に責任を持って当たります。安心して情報を預けられる試作品製作は、アートウインズにお任せください。