試作品製作における…｜お役立ち情報｜試作品製作ならアートウインズ（家電、美容、健康器具、メディカル、アミューズメント、自動車）

高度経済成長期より「モノづくり」が盛んな日本では、職人の技術力によって高品質の製品を数多く生み出してきました。もちろん、現在でも一線級の職人の技術は錆びついてはいませんが、近代化の波もあり、製作現場を取り巻く環境は大きく変わりつつあります。特に製品の大量生産を実現するうえでは、コンピュータを用いた設計・製作が欠かせません。

つまり、CADを用いた設計やCAMを用いた製造が一般化しつつあります。それは試作品の製造においても同様です。試作におけるモデリング・デザインモックアップにおいても、先端技術が用いられています。今回は試作品製作におけるモデリング・デザインモックアップの基礎知識について解説します。

試作におけるモデリング・デザインモックアップとは

モデリングやデザインモックアップという言葉を何となく耳にしたことがある方もいるかもしれませんが、製作畑の方でないと正確な意味を把握できていないことも多いのではないでしょうか。モデリングとは試作品を作ることであり、デザインモックアップは実物大に作られた模型（モックアップ）を設計・製作することです。つまり、精度の高い試作品を作ることを意味します。

試作品の製作は、モノづくり文化が根づく日本でも兼ねてから行われてきました。しかし、近年のテクノロジーの発展によって、試作品の段階でコンピュータが用いられるようになりました。CAD（computer-aided design/コンピュータ支援設計）などによって3Dでデザインデータを作成し、CAM（computer-aided manufacturing/コンピュータ支援製造)などの工作機械によって加工・処理して立体物を製作する手法が主流になりつつあります。

試作品に3Dプリンターなどの先端機器が採用されることで、より精度の高いプロトタイプを短期間で製作することが可能になっています。

モックアップの手順

先端技術の導入によって、スピードと精度の両面で進化を遂げている試作品製作。では試作品を製作するにはどんな工程を経る必要があるのでしょうか。3Dプリンターを使用したうえでのデザインモックアップの手順を紹介します。

STEP1　仕様の打ち合わせ・決定

製作する製品の用途や素材、サイズ、可動部、加工、表面処理などの仕様を打ち合わせで議論します。試作品の精度が高ければ高いほど量産に踏み込んだ際に、スムーズな生産を実現できます。そのため、打ち合わせ段階で入念なヒアリングを徹底しています。

STEP2　モデル設計

CADを使用して3Dで試作品をデジタル設計します。2Dと比較して奥行きも踏まえてデザインできるため、より完成品のイメージに近い形で設計を仕上げます。ヒアリングした希望の仕様をしっかりと反映させます。

STEP3　モデル加工

さまざまな加工技術を用いてモデルを加工します。ご希望の製品の素材やサイズ、納期などにもよりますが、試作品製作においても最適な加工を選択して提案します。3Dプリンターによる製造であれば、短納期の依頼でもスムーズな製作が実現可能です。

STEP4　表面処理

試作品とはいえ、質感や見た目、強度を本製品にいかに近づけるかが重要なファクターとなります。そのために必要なのが表面処理です。必要に応じてめっき、塗装、レーザーマーキングなどを施してより完成形に近づけます。

STEP5　組み立て・検査

できあがった試作品のパーツを組み立てて、想定通りに機能するか動作確認などを行います。この段階でのチェックの精度がプロトタイプの良し悪しを分けると言っても過言ではないので、慎重に対応します。

実製品に近い造形物が作れるケースがある

高精度な3Dプリンターを利用すれば、実製品にかなり近い造形物の制作が可能です。サイズや動作の確認ができるだけでなく、製品のパーツを制作し、組付けの検証に利用できるケースもあります。

モデリングやモックアップが必要な試作品製作はアートウインズにお任せください

アートウインズでは、職人による確かな技術はもちろんのこと、3Dプリンターなども用いた先端技術も導入して試作品製作を行っています。また、試作品完成後のチェック・検査体制も他者より厳密に行っているので、試作品段階での精度には自信を持っています。ご要望ありましたら何なりと相談してください。図面のない依頼や特急の仕事も承ることで、お客様のご要望に柔軟に対応します。