製品開発における試作品とは?製作時の注意点・必要性を解説
試作品は、医療用器具・プラスチック、半導体装置などを量産する前に性能や強度などの検証を行ううえで欠かせません。各業界でプロダクトが問題なく流通しているのは、試作品製作の精度の高さが一因だと言えるでしょう。では、製作する過程で、どのような点に注意すればいいでしょうか。今回は、試作品の発注を検討中の企業担当者様を対象に、製品開発の流れや製作時の注意点・必要性を紹介します。
試作品(プロトタイプ)とは?製品開発の流れ
試作品(プロトタイプ)とは、医療用器具、自動車部品、半導体装置などさまざまな工業製品を製品化するにあたって、機能・強度などの検証に利用します。試作段階でも、実は多くの工程を経て作られていることをご存じでしょうか。生産にいたるまでの製品開発について紹介します。
仕様を決める
新製品のアイデア出しが終わったら、その後に詳細な仕様を決定しましょう。製品のサイズ、使用目的、製品のコンセプト、必要な部品など、開発を進めるために必要な事項を決定します。
設計
設計段階では強度、耐久度、重量、材料、加工、組み立て、コストなどの条件を検討しながら、実際に製品に使用する素材や部品を具体化し、決定します。
デザインレビュー
生産から製品の廃棄に至るまでの設計計画を立案し、そのプロセスに対して、機能、性能、安全性、デザイン、生産性、廃棄性、コスト、法令・規制、納期などの見地から設計の妥当性を評価します。問題点を見つけ、開発を進められるかの判断を行う段階です。課題やミスを見つけられないまま、開発が進むと試作のやり直しなどが発生する恐れがあります。時間・コストが無駄になるため、慎重に行いましょう。
試作品製作
試作の進め方はさまざまですが、試作加工業者に依頼して製作するのが一般的です。精密板金、金型、樹脂・金属加工などを加工して製品を形にしていきます。また、近年では試作に3Dプリンターを使う事例も増えています。
量産
まず号口前の試験として、本番の量産と同等のスピードで組み立て作業などを行い、工程に問題がないかチェックします。この段階で出来上がった製品は、試作品同様、さまざまな視点から評価を行い、問題点等の確認をしましょう。チェックで問題がなければ、本番の量産に移行します。
なぜ試作品製作は重要?メリットを紹介
試作は計画通りに量産を行ううえで大切なプロセス。実際に製品を形にして評価することは、企業にとってさまざまなメリットがあります。
コスト面での課題が見える
試作品製作でコストがかかる工程、不要にコストをかけていた部分などを見える化でき、原価目標に合わせて設計等を修正できます。
生産技術が向上する
試作品を製作する工程で、さまざまな生産方式や条件をテストしながら進めていくことが可能です。この段階で試していなかった技術や手法を取り入れることで、生産技術の向上が見込まれます。
他の構造や製造方法を検討できる
試作品製作を何度も行い、他の構造や新たな製造方式を検討が可能になります。原価目標の達成状況をチェックし、効率的にコストの削減を行いましょう。
医療用プラスチック、医療機器、樹脂製品の試作品製作はアートウインズにご相談ください
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